【0円でできる在宅医療クリニック経営術44】在宅医療クリニックは救急車を呼ばれるのが嫌?

在宅医療クリニックの中には、救急車を呼ばれると在宅療養が中断するので嫌がるところもあるようですが、救急車を絶対に呼んではいけないわけではありません。

在宅医療クリニックがまずしておくこと。それは「患者様が急変した時の対応」を最初にお伝えすることです。そして、定期的に繰り返しお伝えするようにしましょう。できればプリントしてお渡ししておくといいです。

患者様が「入院は絶対にいや」だとはっきり意思表示されているなら、救急車を呼ばれて入院となると「住み慣れた自宅でずっと暮らしたい」という思いが叶わなくなってしまいます。だから、救急車を呼ばないほうがいいのかもしれません。(もちろん症状によります)

ただ、在宅医療クリニックのすべての患者様とご家族が「住み慣れた自宅でずっと暮らしたい」と思っているわけではありません。

病状が落ち着いている今だけ在宅で様子をみたいという方も多いです。だから、もし、在宅医療クリニックの先生や看護師さんがすぐに駆けつけることができないなら、救急車を呼ぶ選択をされるでしょう。

それから、在宅医療を行っている先生の中には、急変の連絡が来たら「救急車を呼んでください」とすぐに言われる先生もけっこういらっしゃるようです。

ご自身はどちらでしょうか?急変したらすぐに駆けつけますか?それとも一旦入院していただきますか?

救急車を呼ばれることが悪いことではありません。

ターミナルのかたはとくに、患者様とご家族がどのような最期を迎えたいかを丁寧に聞きましょう。そして、この考えは決めたからといってずっと同じではなくて「変わるのが当たり前」だということを知っておきましょう。

患者様とご家族の思い、また症状により、救急車を呼んで入院するか、救急車を呼ばずに在宅医療クリニックが対応するか変わります。

参考にしてください。